ジェルネイルをオフするときに使うジェルリムーバー(アセトンなどの溶剤)は、引火しやすく、蒸気を吸い込んだり皮膚に付いたりするとトラブルの原因になることがあります。厚生労働省の「ネイル作業における化学物質の取扱い」のシートは、換気、火気・静電気の管理、ふたの閉め方、手袋の使用などを挙げています。この資料はネイルサロンの作業者向けですが、自宅でジェルネイルをオフするときにも参考になる考え方がまとめられています。
確認元:厚生労働省 職場のあんぜんサイト「ネイル(化学物質の取扱い)チェックリスト」(2018年3月作成・2019年3月改訂)。確認日:2026年10月29日。作業者向けの資料のため、家庭での使い方は、お使いの製品の説明書を優先してください。
ジェルリムーバーなどの危険有害性
シートには、ネイルの作業で取り扱う化学物質として、アセトン、酢酸ブチル、メタクリル酸エチルなどが挙げられています。主な危険有害性の例として、引火性の高い液体と蒸気であること、眼への刺激があることなどが書かれています。薬品類やネイル用の材料が揮発して吸い込む、皮膚に触れてかぶれなどが起きる、ジェルリムーバーに含まれるアセトンの蒸気に引火するおそれがある、と説明されています。
資料にある取り扱いのポイント
| ポイント | 資料に書かれていること |
|---|---|
| 換気 | 十分に換気しないと、化学物質が室内に充満するおそれがある。換気扇は常に稼働させ、使えない場合は定期的に窓やドアを開閉する |
| 加熱しない | ジェルリムーバーを加熱すると、揮発する量が増え、吸い込む量が多くなり、蒸気に引火する可能性も高くなる |
| ふたを閉める | 容器のふたが開いていると、揮発したガスが拡散して引火や中毒のおそれがある。使わないときはきっちり閉める。使用済みのコットンはふた付きの容器に入れて保管する |
| 火気・静電気 | アセトンは引火点が−20℃程度と低く、裸火や静電気で引火する可能性がある。引火性の溶剤を扱うときは、体にたまった静電気を除いてから作業する。プラスチック製の容器は静電気がたまりやすい |
| 皮膚の保護 | ネイル用品の中にはかぶれなどの皮膚炎を起こす可能性があるものがある。使い捨ての手袋を着用する。皮膚に付いたときは、直ちに流水で洗う |
| 粉じん | ジェルネイルを削ったときの粉じんやアクリルパウダーは喘息を引き起こす可能性がある。マスクを着用するなど、吸い込まないようにする |
| こぼれたとき | 溶剤がこぼれたら、すぐに清掃する |
同じシートには、「換気を怠ると中毒や火災の原因になる」という注意があり、換気装置のフィルターの目詰まりで十分に換気されないおそれがあることも書かれています。
自宅でオフするときに気をつけたいこと
- 窓を開けるなど、換気をしてから始める。
- 火のそば(コンロ、ライター、ヒーターなど)では使わない。
- ジェルリムーバーを温めたり、熱いものに近づけたりしない。
- 使い終わったら、ふたをしっかり閉める。使ったコットンも、口を閉じられる容器に入れておく。
- 皮膚に付いたら、流水で洗う。かゆみ・赤み・ただれが出たときは、皮膚科に相談する。
上の項目は、資料の考え方をもとにした一般的な注意です。製品ごとの使い方と注意は、説明書に従ってください。つけ爪による皮膚トラブルの事例は「ネイルチップの接着剤・接着シールで起きる皮膚トラブル」にまとめています。
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