PR

医薬部外品と化粧品の違い|育毛剤・ヘアトニックの表示の見方

医薬部外品と化粧品の違いは、厚生労働省が認めた効能を持つ「有効成分」が配合されているかどうかです。医薬部外品は容器や外箱に「医薬部外品」と表示されています。育毛剤(養毛剤)は医薬部外品の種類の一つで、表示できる効能の範囲が決まっています。この記事では、育毛剤やヘアトニックを選ぶときに、表示のどこを見ればよいかを整理します。

確認元:日本化粧品工業会「化粧品と薬用化粧品」、日本化粧品工業連合会「化粧品等の適正広告ガイドライン 2020年版」、医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医薬部外品を承認申請する際の基本的留意事項について(令和5年度版)」、東京都健康安全研究センター「化粧品の表示」。確認日:2026年10月10日。

化粧品と医薬部外品の違い

医薬品医療機器等法(薬機法)では、医薬部外品を「人体に対する作用が緩和なもの」と定め、目的の一つに「脱毛の防止、育毛又は除毛」を挙げています。日本化粧品工業会の説明では、薬用化粧品は化粧品としての効果に加えて、有効成分が配合された医薬部外品に位置づけられます。

化粧品と医薬部外品(薬用化粧品)の違い
項目 化粧品 医薬部外品
有効成分 配合されていない 効能を持つ有効成分が配合されている
容器・外箱の表示 「医薬部外品」の表示はない 「医薬部外品」と表示される
効能の例 肌の保湿、清浄など 肌あれ・にきびを防ぐ、美白、デオドラント、育毛など(種類ごとに決まっている)
成分の表示 法律で全成分の表示が義務 法律の義務は「表示指定成分」を含む場合。メーカーの判断で全成分を表示している製品もある

育毛剤(養毛剤)で表示できる効能の範囲

日本化粧品工業連合会の適正広告ガイドラインには、医薬部外品の種類ごとの目的と効能の範囲が載っています。育毛剤(養毛剤)は次のとおりです。

医薬部外品「育毛剤(養毛剤)」の範囲
項目 内容
目的 脱毛の防止及び育毛を目的とする外用剤
剤型 液剤、エアゾール剤
効能・効果の範囲 育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛

これは種類としての範囲です。個々の商品が表示できるのは、その商品で承認された効能だけです。商品の箱や公式ページの「効能・効果」の欄で確認します。

化粧品のヘアトニックで表示できる効能

「医薬部外品」の表示がないヘアトニックやスカルプ用品は化粧品です。化粧品で表示できる効能は56項目に決まっていて、頭皮・毛髪に関するものは次の16項目です。

  1. 頭皮、毛髪を清浄にする。
  2. 香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
  3. 頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
  4. 毛髪にはり、こしを与える。
  5. 頭皮、毛髪にうるおいを与える。
  6. 頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
  7. 毛髪をしなやかにする。
  8. クシどおりをよくする。
  9. 毛髪のつやを保つ。
  10. 毛髪につやを与える。
  11. フケ、カユミがとれる。
  12. フケ、カユミを抑える。
  13. 毛髪の水分、油分を補い保つ。
  14. 裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
  15. 髪型を整え、保持する。
  16. 毛髪の帯電を防止する。

化粧品の範囲に「育毛」「脱毛の予防」は含まれません。抜け毛や薄毛を目的に選ぶなら、まず「医薬部外品」の表示があるかを確認します。

広告の言葉で注意したい表現

同じガイドラインでは、「治る」「治療」「発毛」「再生」などは医薬品に使う言葉なので、化粧品等では使わないとしています(医薬部外品で個別に承認された範囲を除く)。また「女性特有の抜け毛に効果的な育毛剤」のように、認められた範囲を超える特定の効能を示す表現は、表現できない例として挙げられています。広告の言葉より、箱に書かれた「効能・効果」の欄を判断の基準にします。

箱や公式ページで確認する順番

  1. 「医薬部外品」の表示があるか。
  2. 有効成分の名前(例:柳屋 ヘアトニック<柑橘>は、トコフェロール酢酸エステル、グリチルリチン酸ジカリウム、メントール)。
  3. 効能・効果の欄。
  4. 使用方法(1日の回数・量)。使い方は「育毛剤・ヘアトニックの使い方」で比べています。
  5. 使用上の注意(赤み・はれ・かゆみが出たら中止、傷や湿疹のある部位に使わない、など)。

医薬部外品の育毛剤を比べるとき

有効成分の種類と数、男性用・女性用の別、1日の使用回数は、商品ごとに違います。8種の有効成分を配合したとされる医薬部外品の例は「REGUP育毛剤の口コミ・評価|8種の有効成分を比較」で、男性・女性別の向き不向き、使い方、成分表示・使用期限の確認方法を紹介しています。昔からあるヘアトニックの例は「柳屋薬用ヘアトニックの口コミと選び方」も参考になります。