乾燥肌のケアで見直したいのは、保湿剤だけでなく、入浴のしかたと洗い方です。日本皮膚科学会の「皮脂欠乏症診療の手引き2021」は、過度の入浴、脱脂作用の強い洗浄料、擦り洗いなどの不適切なスキンケアを、皮膚が乾燥する要因の一つに挙げています。石けん・洗浄剤はよく泡立てて手のひらでやさしく洗い、入浴後は保湿剤を塗ることが、手引きで勧められています。
確認元:日本皮膚科学会「皮脂欠乏症診療の手引き2021」(日本皮膚科学会雑誌 131巻10号、2021年)。確認日:2026年10月29日。この手引きは医師向けで、治療が必要な皮脂欠乏症(乾皮症)を対象にしています。症状が強いときは皮膚科を受診してください。
皮脂欠乏症(乾皮症)とは
手引きによると、皮脂欠乏症は乾皮症と同じ意味で、水分を保つ機能や皮膚の表面を覆う機能が壊れて、皮膚が乾燥する病気の総称です。重くなると強いかゆみが出て、適切な治療を怠ると、皮膚の一部に炎症を伴う皮脂欠乏性湿疹になることがあります。
皮膚が乾燥する3つの要因
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 生理的要因 | 年齢などによる皮膚の働きの変化 |
| 環境要因 | 冬の乾燥や、暖房による低い湿度、紫外線を浴びること、過度の入浴、脱脂作用の強い洗浄料や擦り洗いなどの不適切なスキンケア |
| 非生理的要因 | 皮膚の病気や全身の病気など |
手引きには、高齢者では皮脂欠乏症が多く、7割以上で皮膚の乾燥が認められるという記載もあります(高齢者に限らず、乾燥肌のケアの基本として参考になります)。
入浴・洗い方の基本(患者指導の項より)
- 入浴後は保湿剤を塗る:入浴後は角層(皮膚の表面)から水分が蒸発するため、直後でなくてもよいが、保湿剤を塗るべきだとされています。
- 石けん・洗浄剤の使いすぎに注意する:主成分は界面活性剤で、過度の使用やすすぎ残しは、皮膚の乾燥を悪化させるおそれがあります。
- ナイロンタオルやブラシは使わない:角層からの水分蒸発を増やし、乾燥を助長するとされています。
- よく泡立て、手のひらでやさしく洗う:乾燥の強い部位には、石けん・洗浄剤の使用を最小限にとどめるのが望ましいとされています。
- 室内の湿度:冬は暖房で湿度が下がるため、加湿器などでの対策も必要だとされています。
- 衣類:羊毛やごわごわした素材の衣類の刺激や、髪の毛先の接触など軽い刺激でもかゆみが出るため、そのような刺激のない衣類を選ぶよう勧められています。
保湿剤の選び方
手引きでは、一時的・軽度の皮脂欠乏症には、医療用保湿剤ではなく、一般用医薬品、医薬部外品、化粧品の保湿剤を使ったうえで、生活指導をすることが重要だとされています。医薬部外品や化粧品の保湿剤には多くの種類があり、成分も製品によって違います。保湿剤の量や塗る回数は「保湿剤の量・回数・塗るタイミング」にまとめています。
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メンズ向けの保湿クリームは「UNO バイタルクリームパーフェクションの商品情報」、保湿用の美容液は「Curel 潤浸保湿 角層深部バリア美容液の商品情報」で紹介しています。症状が強い場合は、製品を替える前に皮膚科に相談してください。
